年間のスジュールについて

 日頃のトレーニング量が少ない私は,急に登はんの訓練を始めると,すぐにばててしまい気持ちから先にくじけてしまいました。

 暑いのが苦手な私は,秋口から本腰を入れて筋トレを始めるのですが,その前の夏の間に十分走り込んでトレーニングに耐えうる根性と持久力を養うようにしていました。

 日頃から走っている皆さんには,これは必要ないかも知れませんね。

 暑さが和らぐ季節になると「おもり上げ」等を交えた筋力トレーニングを始めます。

 このころの筋トレは,身体全体を鍛えて筋肉量を増やします。

 クリスマスツリーが街を飾るころになると,補助塔を使った短い登はんを始めます。

 救助隊を降りてからは,確保を人に頼むのが難しく,マットを敷いて空身で登っていました。(人が見たらきっと怖いだろうなと思いながら。しかし,出初の梯子乗りに比べればずっと安全です)。

 寒さで筋肉が硬くなっている時に,無理に強い力を出すと筋肉を傷めてしまうことがあります。

 私もこの時期に肘が痛くなることがあって,よくトレーニングを休んでいました。

 事前にじっくりと準備運動をして身体を温めましょう。

 救助を降りた私にとって15mを登るのは,春になって警防隊の若手が局内記録会の訓練を始めてからでした。

 それ以前でも,救助隊が登はんの訓練をやっているのを見つけては,図々しく参加させてもらうことが何回かありましたが・・・・。

 訓練をしていて暖かさがうっとうしく感じ始めるころが記録のぐんぐん伸びる時期です。

 この時期は,本番を意識して記録を取りながら,がんがん登りましょう。

  訓練をしていて暖かさがうっとうしく感じ始めるころが記録のぐんぐん伸びる時期です。

 この時期は,本番を意識して記録を取りながら,がんがん登りましょう。

 年間を通して常にやっていたのが懸垂で,一当務に朝の無線テスト前に50回,夕方に50回の計100回は必ずやるようにしていました。

 順手と逆手の効果の違いはあるのでしょうが,私は,もっぱら順手でやっています。

 これは,趣味のロッククライミングのトレーニングにもなるからで,逆手のほうがロープ登はんには有効かもしれません。

 話はそれますが,私の趣味がクライミングだから,登はんのタイムが良くなったんだと思っている人がいたら,それは間違いです。

 クライミングは,バランスを重視した特殊な技術の習得で上達するスポーツです。

 なまじ,腕力がある私は,無理に力で登ろうとしてしまい,おばちゃんがスルスルと登って行くルートの途中で落ちてしまうこともしばしばです。

 動きのリズムも違い,登はんとは両立しない競技です。

 本気でロープ登はんに取り組むつもりなら,年間を通じて意識の中に,登はんへの思いを持ちつづけることが出来なければなりません。