登はんに使う手袋にも各自の好みがあります。
私は,市販の薄手のものを愛用していますが,今年の九州大会で同じ組で登った鹿児島の選手も同じ物を使っていました。
薄手が良いとばかりも言えず,いろいろ試してみてください。
確保ロープは,少し長めに結索しておくとヘルメットにカラビナが当たって気が散るようなことが防げるように思います。
大会当日,自分の順番が来てカラビナを確保ロープに掛け,懸垂ロープのねじれをとって,グッと引いた時,初めて今日登るロープのタイプが判ります。
前の人が登るのを見れば少しは察しがつきますが,握った感じまでわかりません。
私は,少しくらい伸びても柔らかいロープが好きでした。
握った手をはじき返すような硬くて伸びないロープは苦手で,そんなロープに出会った時はその瞬間に弱気になってしまったものです。
皆さんは,そんなことのないよう,強気で攻めの登はんに徹してください。
バイオリズムを鵜呑みにするのは嫌なのですが,わけもなく調子がいい日や悪い日があるのは事実で,訓練期間中,確かに実感できます。
体調が悪いわけでもないのにタイムが出なかったり,気分が乗らないときに良いタイムが出てびっくりしたことが何度かあります。
調子が悪いときは割り切ってトレーニングのつもりで訓練して,良いときは記録を狙ってがんがん登りましょう。
筋肉痛が残っているうちは良い記録は出ません。
ハードなトレーニングをする時は,自分がどのくらいの期間で超回復を得られるか逆算して行なうようにして下さい。
私の場合,強い筋肉痛が残ったようなときは,たっぷり1週間はかかりました。
非番や週休の過ごし方も大きな影響を及ぼします。
酒を飲んだ翌日は,てきめん調子が悪かったので,極力控えるようにしました。
週休日にじっとしていると身体がなまりそうだったので,よくプールに行きました。
筋肉に疲れを残さないように,ゆっくりとしたスピードで2qほど泳ぐのですが,クロールで肩の筋肉がほぐれたのか,関節が滑らかになるのか,その翌日の訓練では良い記録が出ることが多かったようでした。
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